複式簿記と簡易簿記
簿記（帳簿記入）の種類には、
・複式簿記
・簡易簿記（または単式簿記）
の2つがあります。
節税を考えれば、青色申告で65万円控除を
受けるのが一番ですが、そのためには、
「複式簿記」で帳簿を作成する必要があります。
「青色申告ってナニ？」って人はコチラ♪
⇒「青色申告と白色申告」
では、複式簿記とは何か？って言いますと、
取引を「原因」と「結果」という2つの側面でとらえ、
現金の増加等の単純な結果だけでなく、
どういった原因によりその結果がもたらされたのかという、
取引の「原因」と「結果」とを、同時に会計帳簿に
記帳していことをいいます。
取引の「原因」とは、自分の財産が増えた（または減った）
という結果をもたらせた原因をいいます。
それに対して「結果」とは、一言で言えば、財産の増加又は減少です。
例示：商品を1万円で販売し、現金で受け取った場合
現金1万円/売上高1万円
※「原因」は、売上という収益の発生
「結果」は、現金という資産の増加
では、もう一方の簡易簿記は何か？って言いますと、
いわゆる家計簿のようなものが該当し、
現金の入出金という結果だけをシンプルに記録していく
記帳方法です。
シンプルですね。
いわゆる「仕訳」というものをしなくても、
通帳やエクセルとかだけで管理できますので、
面倒くさい方は、こっちの方が向いてます。
とりあえず、申告できればイイ！って人向けです。
なお、青色申告の人は、原則、「複式簿記」でないといけませんが、
簡易簿記での記帳もOKということになってます。
ですが、簡易簿記では、
青色申告の「65万円控除」の特典は認められません（控除額は10万円になります）。
青色申告65万円控除のメリットを受けたい方は、面倒でも、
しっかり正規の簿記である「複式簿記」で
記帳をしないといけません。
（その他、65万円控除を受けるには要件があります）