発生主義と現金主義
「発生主義」とは、、
売上や仕入を「発生した時点」で
記録するやり方です。
別の言い方をすると、
お金が動いていなくても取引を
把握する、、ということです。
◆仕訳例
5/31に1万円を売り上げ、6/30にその代金を 回収した場合
(5/31) 売掛金1万円/売上1万円
(6/30) 現金1万円/売掛金1万円
※「売掛金」とは会計用語で、売上の「ツケ」のことです
一方、「現金主義」とは、、
現金が動いた時だけ、記録するやり方です。
圧倒的に「現金主義」の方が記帳が楽チンですが、
「現金主義」は、青色申告で前々年分の不動産所得および
事業所得の合計が300万円以下の場合しか認められません。
「現金主義」は、白色申告の人だけ、、と勘違いしてる人もいますが、青色申告の人でも上記の要件を満たせば、現金主義でOKです。
ただし、青色申告の控除額は10万円になります(65万円控除は不可)。
青色申告で現金主義を採用したい人は、こちらの届出が必要です。
国税庁HP⇒
『所得税の青色申告承認申請(兼)現金主義の所得計算による旨の届出手続』
『所得税の青色申告承認申請書 現金主義の所得計算による旨の届出書(PDF)』
アフィリエイトをしている場合、「発生主義」だと
結構、大変なことが多いと思います。
売上は「発生月」と「入金月」が違うのが普通ですし、
そのサイトはASPによって異なるからです。
また、売り上げたと思ったら「返品」だか「未承認」だかで、
取り消されて、「おい、おい。。」ってことも多いです。
支払いの方も、カード払いや引落のタイミングで、
「発生月」と「支払月」で違うのが普通です。
なので、まともにやると、
「発生主義」って結構大変なんですね。
それに引き替え、「現金主義」はめっちゃ楽チン。
売上が取り消されようが関係なく、実際の入金額で
売上を計上するだけですので。
ただし、青色申告の人で「現金主義」を採用した人は、「65万円控除」ではなく、「10万円控除」の適用になります。
なので、「白色申告でイイ!」って人や、
「青色だけど、65万円じゃなくて、10万円控除でイイ!」
って人は、「現金主義」の方がずっと楽チンです。